沖縄の米軍人・軍属・家族による刑法犯の検挙 令和7年は101件 10月13日の予算委の「72件・73件・101件」を沖縄県の統計で検算
◷ 速報・書き起こし(会議録は後日)
テーマ:国会・沖縄と米軍|出来事:2026年10月13日(衆議院 予算委員会)|最終更新:2026年10月31日
2026年10月13日の衆議院予算委員会の質疑の字は、衆議院インターネット審議中継の映像を番組が書き起こした字です。会議録に載ったら照らします。検挙の数は、沖縄県のページに載っている統計資料集(もとは沖縄県警察本部の資料)で確かめました。割合と差は、このページで計算しました。
要点
- 2026年10月13日の衆議院予算委員会で、宮崎政久議員(自由民主党・無所属の会・沖縄県選出)は、米海兵隊員が強盗殺人の疑いで逮捕された事件を取り上げ、沖縄県警の統計の数を示しました。書き起こしでは「米軍人軍属等による」「令和5年72件」「令和6年73件」「令和7年は101件」「検挙件数が大幅に増えている」。(資料01)
- 3つの数は、沖縄県の統計資料集の「米軍構成員等による刑法犯検挙状況」の件数と同じです。米軍構成員等は、米軍人・軍属・家族のことです。交通の事件は入っていません。令和7年の101件は、平成15年の112件のあとで最も多い数です(このページで表を読んだ結果)。(資料02)
- 件数は増えましたが、検挙した人数は令和6年も7年も80人です。沖縄県全体の刑法犯の検挙件数も、令和6年の4,397件から令和7年は5,105件に増えています。全体に占める米軍構成員等の割合は、令和6年1.7%、令和7年2.0%です。(資料02)
- 答えた高市首相は、米軍のいまの措置は「十分ではない」と指摘したと述べ、日米のハイレベルの協議を進めると答えました。書き起こしでは「これは十分ではないということは総理室でも指摘をしました」「ハイレベルの協議を進めてまいります」。(資料01)
根拠
検挙の数の検算(沖縄県の統計資料集・資料02)
件数
| 年 | 凶悪犯 | 粗暴犯 | 窃盗犯 | 知能犯 | 風俗犯 | その他 | 計 | 沖縄県の全刑法犯 | 割合 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和5年(2023年) | 2 | 5 | 31 | 0 | 1 | 33 | 72 | 4,075 | 1.8% |
| 令和6年(2024年) | 8 | 17 | 17 | 0 | 2 | 29 | 73 | 4,397 | 1.7% |
| 令和7年(2025年) | 6 | 19 | 15 | 2 | 8 | 51 | 101 | 5,105 | 2.0% |
人数
| 年 | 計 | 沖縄県の全刑法犯 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 令和5年 | 60人 | 2,979人 | 2.0% |
| 令和6年 | 80人 | 3,053人 | 2.6% |
| 令和7年 | 80人 | 3,377人 | 2.4% |
出典:資料02 の93ページ(件数)・95ページ(人数)。表の注は3つです。「沖縄県警察本部の資料(各年次とも12月末現在)による」「交通業務は除く」「米軍構成員等とは、米軍人、軍属、家族である」。割合は資料02 の表の数です。
このページの計算
- 令和6年→7年の件数の差は、101−73=28件。約1.38倍です
- 令和7年の内訳で、令和6年から最も増えたのは「その他」(29件→51件・22件増)。凶悪犯は8件→6件、窃盗犯は17件→15件です
- 平成16年(2004年)から令和6年(2024年)までの件数は、どの年も73件以下でした。平成15年(2003年)は112件です
比べ方の注意
- 「件数」は検挙した事件の数、「人数」は検挙した人の数です。1つの事件で複数の人を、1人を複数の事件で検挙することがあるので、2つは同じ動きをしません
- 統計は、その年に検挙した数です。その年に起きた事件の数ではありません
- この統計が載せているのは検挙の件数で、米軍構成員等の人数(分母)の年ごとの変わり方は別の資料の数です
資料
| 番号 | 資料 | 種類 | 確かめた日 |
|---|---|---|---|
| 01 | 衆議院インターネット審議中継 2026年10月13日 予算委員会(宮崎政久議員の枠)を番組が書き起こした字 https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=56450 | 書き起こし | 2026-10-25 |
| 02 | 沖縄県「沖縄の米軍及び自衛隊基地(統計資料集)令和8年4月」その2(PDF 92〜95ページ「米軍構成員等による刑法犯検挙状況」) https://www.pref.okinawa.lg.jp/heiwakichi/kichi/1017273/1017274/1025057/1039499.html | 公式資料 | 2026-10-25(PDF を開いて、件数と人数の表の令和5〜7年の行と注を読んだ) |
| 03 | 国会会議録 参議院 総務委員会 2025年12月2日 #178(伊波洋一議員) https://kokkai.ndl.go.jp/txt/121914601X00320251202/178 | 会議録 | 2026-10-25 |
| 04 | 国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/ | 会議録 | 2026-10-25 19時21分に、会議の一覧の API で 2026-10-13 を指定して検索。0件 |
国会のやりとり
◷ 書き起こし(会議録は後日)。字は、番組の書き起こしの字です(2026年10月25日の時点で、10月13日の会議は会議録の検索で0件)。聞き違いがありえます。会議録に載ったら照らして、札を ✓ に替える予定です。
2026年10月13日 衆議院 予算委員会(資料01)
宮崎政久 議員(自由民主党・無所属の会)(書き起こし)
[中略]在沖縄アメリカ海兵隊員が強盗殺人容疑で逮捕された今回の事件[中略]
沖縄県警の統計では米軍人軍属等による[中略]令和5年72件、令和6年73件、令和7年は101件となっています。検挙件数が大幅に増えている現実を重く受け止めなければなりません。[中略]
従来の再発防止策の実施状況と効果を検証して、その結果を具体的な対策の見直しと、米側による確実な履行につなげるために、政府としてどう取り組むのか[中略]
高市早苗 内閣総理大臣(書き起こし)
[中略]日本政府としては米側に強く抗議をしました。[中略]いかに実効性のある措置を取っていくのかについて、先週から日米[中略]ハイレベルで協議を始めたところでございます[中略]
宮崎政久 議員(書き起こし)
[中略]今回の事件を受けて米軍は30日間反省期間を設けたと発表をしました。しかしその内容を見てみると午前0時から午前5時までの外出禁止なんです。[中略]
高市早苗 内閣総理大臣(書き起こし)
[中略]措置の内容を見ながら、これは十分ではないということは総理室でも指摘をしました。[中略]一つ一つのご疑念に応えられるように、しっかりと[中略]ハイレベルの協議を進めてまいります。
書き起こしの字は自動で書き起こしたもので、[中略]の所には字が崩れている所を含みます。「総理室」は書き起こしの字のままです。宮崎議員の「米軍人軍属等による」のあとは、書き起こしでは「刑事件数は」で、会議録では別の字になる可能性があります。
数の出所を照らすために使った過去の発言
伊波洋一 議員(沖縄の風)2025年12月2日 参議院 総務委員会 #178(資料03)
沖縄県内における米軍関係者の検挙件数は増え続けています。二〇二四年には強盗や性的暴行事件を含めた検挙件数が七十三件にも上り、過去二十年、最多になりました。[中略]
令和6年の73件は、資料02 の表の数と同じです。
経過
| 日付 | 出来事 | 出典 |
|---|---|---|
| 2025年12月2日 | 参院総務委で、伊波洋一議員が2024年の検挙件数73件に触れる | 資料03 |
| 2026年4月(資料の版) | 沖縄県の統計資料集(令和8年4月)に、令和7年の件数101件 | 資料02 |
| 2026年10月13日 | 衆院予算委で、宮崎政久議員が令和5〜7年の件数を示し、高市首相が答弁 | 資料01 |
| この後 | 10月13日の会議録が載ったら、字を照らしてここに足します | 資料04 |
訂正の記録
なし
確かめた所と読むときの注意
確かめた所
- 令和5〜7年の件数(72・73・101件)と人数・全刑法犯・割合は、沖縄県の統計資料集の PDF(資料02)を開いて確かめました(2026年10月25日)
- 平成16年から令和6年までの件数が73件以下だったことと、平成15年が112件だったことも、同じ表で確かめました
- 伊波議員の発言は、国会会議録検索システムの API で取った本文と照らしました(2026年10月25日)
- 2026年10月25日の会議録の検索で10月13日の会議が0件だったことは、資料04 の条件で確かめました
読むときの注意
- このページは、沖縄県の統計資料集に載っている沖縄県警察本部の資料の数と照らしました
- 逮捕された事件の中身と、米軍の外出の制限の中身(時間・期間)は、書き起こしの発言のとおりです
